園での生活を見てみよう!

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お彼岸に想うこと(園長)

10月1日は学園の創立記念日です。この日は「親孝行の日」として幼稚園から小学校、中高等学校まで全学園がそれぞれの取り組みを行っています。幼稚園の取り組みの様子は各学年の先生方がアップしてくれたブログを是非ご覧ください。

幼稚園玄関ホールを入って中庭側の大きなガラス窓には「ひばりっこの木」があります。今年は7月13日に行った園のお祭り「ひばりの集い」で子どもたちとお母さま方が一緒に作ったものです。大きな太い幹はお母さま方が作られ、色とりどりの葉っぱは子どもたちの手形です。毎日この木を見るたびに温かい親心をしみじみと感じます。

さて秋のお彼岸です。私の父は田舎生まれの田舎育ちで学校も小学校しか出ていません。その父に一番教えてもらったのは親孝行です。春明のお彼岸、盆・暮れには必ず私たち子どもを連れて山のお墓参りに行きました。中学生・高校生になって勉強やクラブ活動に忙しくなっても、この墓参りは絶対優先でした。父はあちこちの親戚筋のお墓を一つひとつ掃除しながらお参りし、最後に苔むした曾祖父母らの墓に手を合わせるのでした。父は小さな個人商店をやっておりましたが、祖父母が年老いて床に臥せるようになった時には、夜お店を閉めてから毎晩のように身の回りの世話をしに山を越えて通っておりました。父から親孝行と言うことばは聞いたことがありません。しかしその背中を見て学び今あることを大変感謝しています。そして何のご縁でしょうか、親孝行を創立の精神の基とする雲雀丘学園で子どもたちと学びあうことができ本当に有難いことだと感じています。